バベルの塔の神話をモチーフにした映像作品。「自分以外の人物の言葉は疑うべし」という常識が圧倒的な世界の中で、「相手に疑いを抱かせない新しい言語システム」を獲得するために、オンライン上でのVRを用いた実験に参加する人々の人間模様を描く。オンラインでのコミュニケーションが発達し、情報の正しさや意図を、受け手が想像し補完することが必須となっている現代において、言葉によるコミュニケーションの本質と、相手への思いやり、相手を疑うことと信じることという、人間の根源的なテーマを投げかける。人間のコミュニケーションの形を様々に受け入れるアートの根源である「愛」という概念へのエールを送る作品でもある。