人工呼吸器も、
⾞椅⼦も、
冒険を諦める理由にはならない。
39分
ドキュメンタリー
監督・撮影・プロデューサー:野口 雄大
日本大学芸術学部卒業。
2008年よりドラマ制作を開始し、数多くの作品を手がける。
近年の監督作は、NHK連続テレビ小説『あんぱん』『エール』、大河ドラマ『どうする家康』など。
よるドラ『恋せぬふたり』は第40回向田邦子賞、第59回ギャラクシー賞「特別賞」、第77回文化庁芸術祭賞「優秀賞」を受賞。
プライベートの活動として、2023年に脚本・監督・プロデューサーとして制作した短編映画『さまよえ記憶』は、アメリカのフォートローダーデール映画祭で最優秀作品賞を受賞するなど、国内外多くの映画祭で受賞・入賞を果たす。今作品は、初のドキュメンタリー作品となる。
現在は長編映画を準備中。
<HP>
https://return-to-my-blue.studio.site/
<あらすじ>
春休み、小学校の連絡帳に『無人島へ冒険に行ってきました』って書いたら、格好良くない?
そんな一言から始まった、医療的ケアが必要な少年・壮眞の“沖縄・無人島への挑戦”。
人工呼吸器をつけ、日々の生活に電気や医療が欠かせない壮眞にとって、電気のない無人島への旅
は、文字通り命がけの冒険でした。医師からは「何かあった時に『大丈夫』だとは言えない」と、ツアー参加は難しいと言われてしまいます。
それでも諦めなかった、壮眞の「沖縄に行きたい」というまっすぐな想いが、最終的に医師の心を動かし、無人島で何かあっても大丈夫なように、医師自身がツアーに同行し見守るという、驚きの決断をしてくれたことにより、壮眞の無人島への旅が実現することになりました。
無人島へ
迎えた当日。様々な人の協力のもと、小さな漁船で海を越え、島へと降り立たちました。
たどり着いた海を前に、人工呼吸器を外し手動の器具に切り替え、母親に抱えられた壮眞が、海へと身体を浸す。その瞬間、壮眞の笑顔が弾けました。
そこには、圧倒的な光に包まれた光景が広がっていました。
海の美しさ、冷たさ、しょっぱさ。そんな私たちにとって慣れ親しんだ一つ一つのことに、壮眞の心が震え、魂が叫ぶ。
その「命がほとばしる」ような瞬間は、私たちに「生きること」の意味を静かに問いかけ、忘れかけていた大切なもの(= Blue)を呼び覚ましてくれるものでした。
ツアー参加者もスタッフも、すべての人が共に笑い、汗を流し、涙し、“支援”や“障がい”という枠を越え過ごす。そんな時間が、そこには広がっていました。
一人の少年の小さな勇気と挑戦が、周りの人々を動かし想いを叶えていく。その様子と、その先に広がっていた、それぞれの中にある大切なもの(Blue)を思い出させてくれるような瞬間を記録した、どこまでもポジティブなドキュメンタリー映画です。