青山の森を抜けた先に、ブルゴーニュの空があった。「OMAKASE青山ガーデン byGMO」体験記
EAT|OMAKASE青山ガーデン byGMO Text by OPENERS北青山3丁目。表参道の喧騒から一本入った路地に、不意に森が現れる。 鬱蒼とした緑に覆われた建物は、青山という街にあってどこか異質だ。ガラスと直線で構成された周囲のブティックとは明らかに違う空気をまとっている。2025年12月1日にオープンした「OMAKASE青山ガーデン byGMO」。GMOインターネットグループが手がけたイマーシブ体験型の文化施設である。 森を抜けると、四方の壁と床の全面がLEDディスプレイで覆われた空間に通された。映し出されていたのは、クラシックなフランスの屋敷の一室。高い天井、重厚な調度品、そしてその部屋の中央には、ワイングラスで構成されたシャンデリアがきらめいている。まるで18世紀のシャトーに招かれたような気分だ。 やがて映像が動き出す。視界がフランス・ブルゴーニュ地方の風景へと変わった。石畳の路地を歩く。ワイナリーの扉をくぐる。そして視点がふわりと浮き上がり、気がつけば広大な葡萄畑を空から眺めている。頬に風が当たる。本当に、風が吹いているのだ。 この映像コンテンツ、実はデモンストレーションである。この空間は本来、さまざまなクリエイターやブランドが借り受けて自由に世界観を表現するための「ホワイトボックス」なのだ。だが、このデモ映像を監修したのはGMOインターネットグループ代表の熊谷正寿氏自身。編集にまで携わったという。IT企業のトップが、なぜそこまでするのか。 隠し扉の先に現れた黄金のバーブルゴーニュの空を飛ぶ映像に浸っていると、不意にアナウンスが聞こえた。「ワインのご用意が整いましたので、後ろのバーカウンターへどうぞ」。 振り返ると、さっきまで壁だったはずの場所がいつの間にか開いている。 その向こうは別世界だった。ヴィンテージウッドの温もりとゴールドの光沢。壁一面に整然と並ぶグラス。頭上には、544個のワイングラスで構成されたシャンデリアが光を受けてやわらかく輝いている。デザインを手がけたのは森田恭通氏。わずか8席のカウンターバーは、どこか秘密のサロンのような親密さを湛えていた。 イマーシブ体験で五感を開かせ、そこから隠し扉
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