普段の制作はイラレを使うのですが、今回はイラレではなくblenderで制作しました。
というのも、colormalの歴代アートワークはすべて写真のジャケットだったので、イラストのアートワークはしたくないと思ってました。
そこで、この時マイブームになっていたblender(3DCG制作ソフト)を使って名盤の"顔"になろうと考えました。
作品のテーマやフロントマン イエナガさんのライナーノーツを何度も読み返しながらアートワークの方向性を決めていきました。
テーマなどはライナーノーツを見てもらった方が早いと思うので割愛。
こちらでは、制作の意図や元ネタを綴っていきます。
まず、ロケーションは部屋。
アートワークの真ん中には鏡を、その中に映るのはぼやけた幽霊の姿です。
この「鏡」が今回の基軸です。
鏡は「ありのままを映す"真実"」という意味を込めて、ド真ん中に起用。
アンセムの「どの面下げて向き合えば良いのかわからない」も引用したりなかして。
この角度からだとわからないんですけど幽霊は鏡にしか映っていません。
鏡に映るデザインなんてめちゃくちゃ擦られてるので、挙げだしたらキリがないですけど、主な元ネタはマグリットの「複製禁止」、KoЯnの「Life Is Peachy」とかです。
色合いはドラマ「イグアナの娘」のビジュアルから取ってます。
この作品、漫画を中学の時に授業で読まされてめちゃくちゃ衝撃的だったのを、アイデア探しの時にドラマのビジュアル見て思い出しました。
今回のテーマとも少し似ていた(自己を映し出すという意味)ので引用。
幽霊はこのEPにも収録されています楽曲「優しい幽霊」から引用しています。
シルエットがぼんやりしてるのは、幽霊だからというのも当然ありますが、「見てる人がこれが何なのか想像してくれたらいいな~」って思ったからです。
ロケーションが部屋だったので、色んな物件サイトの見取り図を見ながら、鏡がある場所と幽霊がよく出ると(何故か)言われている"水回り"を考えて洗面所、脱衣所をイメージしています。
サブスクでも盤になった時でも横並び縦並びになった時に、目につくように説明しすぎないスッキリしたデザインに制作してます。
サブスク配信で並ぶ時に、やけに目につくような異質感を放ってくれれば嬉しいです。
ちなみに、イエナガさんに提出したときに、「なんか思ってたのと全然違って、かつ面白くて最高…」というお褒めの言葉をいただきました。
やったね。
