神話に出てくるヴォジャノーイには人を溺死させたり水車を壊したりする恐ろしい面と、漁師達には供物をささげれば恩恵を与える面やおぼれた人を助けるエピソードがあります。
題材となった『Wonderland Wars』のソウルカードはゲーム内でプレイヤーを助けてくれる装備で、キャラクターのステータスだけでなく、試合に1回だけゲームの展開をひっくり返せる『巨人』というものを召喚し力を貸してくれるものです。
そのため恩恵を与える後者のエピソードを元にメインビジュアルをカエルの姿にし、プレイヤー(神話の外にいるプレイヤー)に力を貸してくれるため旅人として表現したいと考えました。
ですがカエルの旅人では『Wonderland Wars』の世界観では弱いと感じたため、別のゲームで味方のバッファーとして存在する『吟遊詩人』を掛け合わせることにしました。
描いた当時はロシアでの伝承エピソードがおおかったため、『漁師の捧げた供物の煙草』をキセルに、『大鯰に乗って移動する』エピソードを旅人に、吟遊詩人の楽器としてロシアの民族楽器『グスリ』をデザインに取り入れました。
