藤本正人『Negative capability -くつろいでいられる能力-』
「ポコラート全国公募vol.9 受賞者展」
藤 浩志賞
https://pocorart.3331.jp/
「ネガティブ・ケイパビリティ」とは、イギリスの詩人ジョン・キーツが「不確かさや、不可解なこと、疑惑ある状態の中に人が留まることができる時に見出されるもの」と記述したことで知られる言葉です。映像では、輪ゴムと紐を取り付け、宙ぶらりんにしたカセットテープを飽くことなく眺める藤本正人と、彼の非言語的なコミュニケーションを見守る「さふらん生活園」スタッフの日常が映し出されます。
藤本さんにとって輪ゴムで留めた紐付きのカセットテープは気持ちが安定するアイテムで、手にしてくるくると回る様子を眺めながら一日を過ごすほど大好きで大切なものです。言葉を発することができない彼はテープを分解して人に直してもらったりすることでコミュニケーションを取ります。カセットテープは磁気テープ部分が上向きになった状態で輪ゴムを中央の安定する位置にして、差し子糸を20センチ程伸ばしたものです。