遍く生命の根源。 かけがえのない恵みを僕たちに齎している、海。 無限に広がるが如く遙かに雄大で、 星々を湛える天の川のほんの 一雫。 まるで一つの宇宙のような命が生まれたその時から、ずっ と側にある“普通” を今一度問い直そう。 何を知り、 何を知らぬか。 何が生まれ、 何が消えゆくのか。 ずっと昔から寄り添ってきた彼 らの営みと、 彼女らが紡ぎ上げてきた結びつき。 その一房である という既知の新事実を再び咀嚼し、丁寧に反芻すべきではなかろ うか。 電脳の海原を滑るのではない、 その手で触れて、その手で 調べて、 その手を繋いで、海を臨む。
2022 Yuto Kishida/Yusuke Seto