先日、日本酒メーカーの方とお知り合いになり、
「若い層に向けた夏の期間限定日本酒(夏酒)のプロモーションや、ランディングページ(LP)の展開に悩んでいる」というリアルなご相談をいただきました。
この課題をデザイナーの視点から解決するため、ターゲットの心理や好みの多様性に合わせた「4つの異なるデザインアプローチとUI/UXの可能性」を自発的に企画・提案したプロジェクトです。
「青・白・波(浪)」で紡ぐ、若者のための新しい夏酒体験敷居が高いと思われがちな日本酒を、20代〜30代前半の若い層が「気軽にスッと飲める」「今日をちょっと特別にする」ものとして再定義。共通のテーマである「青と白のカラー」「波(浪)のモチーフ」「甘口スパークリングと辛口の2種展開」を軸にしながら、若者のライフスタイルや価値観に深く刺さる4つの世界観へと分岐させました。
パターン1:【王道・エモモダン】
ターゲット:SNSの空気感やエモい情緒、原風景を大切にする若者デザイン説明:ちぎり紙のような繊細なテクスチャと、静かで美しい余白を活かした「空気感を売る」レイアウトです。
文字の可読性を保ちつつ背景の深いネイビーを透けさせることで、夜の涼しさとまろやかな口触りをシンクロさせ、ブランドへの愛着を醸成します。
パターン2:【ダイナミック・浮世絵ポップ】
ターゲット:ストリートカルチャーを好み、直感的なビジュアルに惹かれる若者
デザイン説明:伝統的な浮世絵の波頭を、現代的なフラットアートと強いコバルトブルーで再構築。
中央に配した水引の朱色をアクセントに、炭酸の勢いや圧倒的な爽快感をダイナミックに表現し、日本酒の敷居をポップに破壊します。
パターン3:【ミニマル・インフォグラフィック】
ターゲット:タイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、失敗せずロジカルに選びたい若者
デザイン説明:グリッドシステムと幾何学的なモダン青海波パターンを用い、味の成分やペアリング、チャートを記号的に美しく整理。
「お酒の選び方がわからない」という若者の不安を、スマートな情報設計(UI/UX)で解決します。
パターン4:【レトロ・ネオ居酒屋】
ターゲット:昭和レトロやネオン横丁のトレンドを好み、おうち飲みを楽しみたい若者
デザイン説明:温かみのあるクリーム色の背景、ゆるい手書きイラスト、波模様のフッターで賑やかな「ニューレトロ」を演出。
難しいルールを抜きにして「氷を入れて気軽に楽しむ」というエンタメ感のあるおうち時間を提案します。
「1つの正解」に囚われない提案力:実際のクライアントワークを想定し、ひとつの課題に対して「エモ」「ポップ」「ロジカル」「レトロ」という4つの異なるベクトルの解決策をイラレで形にしました。
デザインの引き出しの広さと、引き出しごとのトーン&マナーの徹底を示しています。
美しさと「売るためのUI/UX」の両立:ただ綺麗なグラフィックを作るだけでなく、スクロールするにつれて「認知 ➔ 味の理解 ➔ 楽しみ方の提案 ➔ 購入(CTA)」へとユーザーの感情を動かす情報導線を設計。最終的な微調整を繰り返し、スマホやPC画面での文字の読みやすさ(可読性)やボタンの押しやすさといったアクセシビリティにも徹底的にこだわりました。
同時進行でIllustrator・Photoshopで制作
時間は2日間程度