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ゆめみるプリマドンナ|CUTIE STREET

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制作ノート
■ Visual Direction & Technical Art:装飾を活かすための抑制的ルック設計(Ornament-First Look Design)

本作は衣装とステージの描き込み量が多く、それ自体が十分に華やかな情報を持っていたため、演出面では何かを強く足していくよりも、すでにある魅力を崩さず整理して見せることを重視しました。ルックの中心はColor Gradingによる色味とコントラストの調整で、全体の印象をまとめながら、装飾や質感の細かい情報が自然に読めるバランスを目指しています。

その方針に合わせて、Bloomはあえて使用していません。光の滲みで豪華さを演出するのではなく、輪郭や模様をしっかり残したまま見せることで、ステージや衣装そのものの作り込みが伝わる画を優先しました。DoFも控えめに留め、被写体だけを切り出すのではなく、空間全体の造形や密度が伝わるカットを意図的に組み込んでいます。

キャラクターの存在感については、肌シェーダー自体の改造は行わず、独自にSkinnedMeshRendererの複製メッシュを生成し、法線方向へ少し膨張させてAdditive合成するリムライト・オーバーレイ方式を採用しました。ベースの質感を変えすぎずに輪郭だけへ華やかさを足せるため、元のモデルの魅力を残したまま、ステージの光に負けない存在感を加えることができます。

一方で、振付や楽曲の持つ高揚感に対しては、カメラワーク側でしっかり熱量を乗せています。寄りのカットをやや多めに取り、カット割りも細かく設計することで、パフォーマンスの勢いや華やかさが素直に伝わる構成にしました。引きで空間の豪華さを見せ、寄りで感情と熱量を拾う、その往復によって、素材の情報量を保ったまま映像としての推進力を成立させています。

全体としては、エフェクトで盛るのではなく、情報量の多い素材を破綻なく共存させるための引き算の設計を行った作品です。装飾の豊かさ、空間の説得力、パフォーマンスの高揚感をそれぞれ独立して見せるのではなく、一つの映像体験として自然に接続することを目指しました。

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