【エッセイ】記憶が香る瞬間|うにゃぎ
朝、コーヒーを淹れていると切なさを感じることがある。 私はコーヒーが好きだ。 早朝の慌ただしさを、豆を挽くという儀式が調律してくれるし 今日が始まるというネガティブを、何とも言えない複雑な香りで打ち消してくれる。 昔は苦くて飲めなかったのに、今はコーヒーの魅力に引き付けられている。 それは、自分が成長した証拠でもあり 同時に、たくさんの過去を忘れている証拠でもあるのかもしれない。 ーーー 子供のころ、家賃1万円のアパートに母親と2人で暮らしていた。 生活は苦しかったが、たくさんの思い出がある。 その思い出の中に様々な「匂い」もあった。 ーー魚の焼ける香ばしい匂い
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