【ショートショート小説】紡ぐ役割|うにゃぎ
周りが騒がしい。 どうやら俺は、今公園のベンチにいる。 照りつける真夏の日差し、はしゃぐ子供たちが時折上げる砂埃、存在を確かめるかのように寄ってくる蟻。 今感じるすべてが鬱陶しく感じた。 いつからここにいるかは覚えていない。 何度か場所が変わるたびに自分がわからなくなった。 ーー俺は、何なんだ…。ーー 口癖のようにどうにもならない感情がこみ上がる。 * 俺は物静かな少年の部屋にいた。 少年は口数が少なかったが、とても優しかった。 少年には弟がいた。 弟が泣いているといつも駆けつけて味方になり、 弟が一人でいると手を引いて外に連れ出した。 学校では友達がいなかったが、 弟の
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