https://www.amazon.co.jp/dp/4153400238
AIとSFの影響関係とは? 第一線のAI研究者たちが証言する――
いま、私たちが読むべきSFはこれだ!
『2001年宇宙の旅』『ブレードランナー』『攻殻機動隊』『鉄腕アトム』『ドラえもん』『マトリックス』『三体』――SFの名作は、現在のAI(人工知能)にどのような影響を与えてきたのか?
AI研究者にインタビューを重ね、SFがもたらした影響を探った〈S-Fマガジン〉の連載企画「SFの射程距離」に、松尾豊×安野貴博の対談など数篇を追加して新書化。巻末にはAIの発展史に著名なSF作品100点を附載した年表を収録。生成AIが飛躍的な進化を遂げるいま、SFの意味を問い直す一冊。
|| 本書目次より ||
まえがき 大澤博隆
第1章 思考のストッパーを外せ 暦本純一
第2章 「歩行」に魅せられて 梶田秀司
第3章 「自分とは何か」を考えるためにSFを読んできた 松原仁
コラム① AIのジェンダー化 西條玲奈
第4章 「人間」の謎解きを楽しむ 原田悦子
第5章 身体という「距離」を超える 南澤孝太
第6章 ストーリーに書けないものが見たい 池上高志
コラム② SFを実社会へ応用する 福地健太郎
第7章 情念が実体化するとき 米澤朋子
第8章 SFは極めて貴重な資源 三宅陽一郎
第9章 ディストピアに学ぶこと 保江かな子
第10章 イノベーションの練習問題 坂村健
第11章 研究からフィクションへ 川添愛
対談 「人間とは何か」が揺らぐ時代にSFが描かなければいけないこと
松尾豊×安野貴博 コラム③ 「物語ること」の連続性について 長谷敏司
|| 本書「まえがき」より抜粋 ||
問題意識として、人工知能分野におけるフィクションの影響を感じることが多かった。私自身もそうだが、SFの影響を受けて人工知能の研究に足を踏み入れた、という人は多い。特に、人工知能やロボットといった工学、情報科学の分野におけるSFの影響は洋の東西を問わず見られる。日本では例えば『鉄腕アトム』を挙げる研究者は多いが、海外でもアシモフなどの著名な作家の名前が挙がる。ロボットやサイボーグ、サイバースペース、アバター、メタバースといったテクノロジー用語は、SFが由来であったり、SFが使用法を決定づけたりした例である。