VR空間での演劇公演「走馬灯プランナー」において、演出意図を具現化するための舞台制作およびライティングを担当しました。本プロジェクトでは、従来作で担当していたなほろ氏が制作したラフモデルをベースに、VRならではの視覚演出とパフォーマンスを両立させるための最適化とライティング調整を行っています。
役者が中心部および周囲四方向の計5箇所で演技を行う舞台構成に合わせ、どの位置に役者が立っても適切な陰影が得られるようライティングを設計しました。
全体的な環境光はライトマップとしてベイクすることで基盤を作り、演出に応じて調光が必要な箇所には個別に調整可能なライトを配置しています。これにより、劇的なシーンの変化に対応しつつ、描画負荷を最小限に抑えたライティングを実現しました。
多人数が同時視聴する公演環境において、フレームレートを安定させるための施策を導入しています。
・舞台背景の複雑な造形をポリ板へのテクスチャ投影に置き換え、描画負荷を大幅に削減
・マテリアルの共通化と徹底した使い回しによる描画命令(Draw Calls)の抑制
舞台美術としての質感を維持しながら、VR演劇という高いリアルタイム性が求められる環境に適したデータ構造を構築しました。