アイ「ねえ。取材って言ってたけど、記者かなんかなの?」
アラシ「雑誌の特集でね。……ってのは表向きの理由。」
アイ「表向き?」
アラシ「ホントはあの店でヤバい裏取引きがあるって聞いてさ。ま、潜入取材ってやつだな。それがこんな事になっちまったけど」
アイ「ふ〜ん……。どうして記者になろうと思ったの?」
アラシ「……別に。世の中に秘密にされたままのものがあんのが気に食わないだけさ」
ミズキ「あらそう?私はその方がミステリアスでいいと思うけど」
ミズキ登場。
アイ「よかった!大丈夫だったんだね」
アラシ「あいつらは?」
ミズキ「今頃私のファン達にもみくちゃにされてるんじゃないかしら」
アラシ「はあ?」
アイ「あはは!聞いた事あるよ!『魔性の歌姫』の話」
アラシ「魔性ぉ!?」
アイ「関わる男が全員惚れちゃって行く先々でヤロー共の乱闘騒ぎが起こるってさ」
アラシ「魔性の女……」
ミズキ「いつもそうなの。男はいつも私を欲しがって争うわ」
アラシ「なんかムカつく」
ミズキ「でも結局最後には全部私のせい。『アイツが俺を狂わせたんだ、アイツが悪いんだ』って。勝手に愛して、勝手に貢いで、勝手に争って、男ってホント愚かよね」
アラシ「………なんか、うん。はぁ〜。男ってホンット馬鹿だよな」
ミズキ「そうね」
3人、視線を交わし合って笑う。
ミズキ「これからどうするの?」
アイ「そうだなぁ……まだな〜んも考えてないけど」
アラシ「とりあえずココから出るか」
ミズキ「私も一緒に行ってもいい?」
アイ「え?」
ミズキ「いい加減男に流されて生きて行くの飽きた所だったの」
アイ「いいよ。一緒に行こう!」
アラシ「殺人犯の濡れ衣着せられてるってのに、気楽なもんだよ」
アイ「いいじゃない!人生、楽しんだもん勝ちよ!」
