流体運動は物理法則に従って連続的に変化し、その形は偶発的に唯一性のあるものとなる。一方、アニメーションは始点と終点を自由に設計できる、非自然的であり、偶発性はない。人工的に並べられた静止画を高速で切り替える非連続的なものである。このような流体運動とアニメーションの相反する性質を融合し、新たな表現を試みる。
本作品では「インクルージョン」を表現の一つに取り入れている。鉱物が形成される過程で内部に捕捉された物質であり、純粋な鉱物に不純物が取り込まれ、自然に唯一性のある造形が形成される。これは「人生」に似ていると考える。
様々な選択を経てきた人生において、その過去を後悔することもあるだろう。しかし、自身の信念に従うことで生じた結果は鉱物の形成や流体運動のようである。人生において選択から得た経験や感情が、今の自身を創り上げ唯一無二で美しい存在にしている。本作品は人生の唯一性とその美しさについて、作者独自の視点から描く。