「3か月後の第二土曜日か第四土日なら空いてます」 「じゃ第二で」「その次の月も予定欲しいな」 「コスサミの前にやる?」 「7月第三週で」
レイヤーさんとの撮影スケジュールを調整するのは撮影以上に大事な作業だ 直ぐに予定を押さえないと3か月くらい平気で予定取れないのは特に人気という訳ではなくてもコスに熱心なレイヤーさんなら普通のことなのだ
大体週一で日曜日にコスしているレイヤーさんを例に上げると ウイークデイは仕事の帰りに小物類の調達、衣装の材料の調達、撮影の構想、ウィッグのカット、大道具や外装衣装の造形関連、キャラメイクの練習など 土曜日はいわゆる「修羅場」という衣装縫製、既存衣装の加工調整、該当するアニメやゲームの見直しと追加小物類の練成などの最終調整 「まだ布」という自虐ネタはレイヤーでは定番化されている
このスケジュールにプライベートなスケジュールを組み込むのは初心者レイヤーでは難しい 中堅レイヤーともなるとこのサイクルに慣れてくるので更に予定を入れる事も可能なのだ 例えば同じキャラの衣装違いとか同じキャラ衣装でも合わせる相手を変えて変化をつけるなど もうお分かりのようにプライベートの入る隙が無いのは明らかである レイヤーをやっているのはヲタ活動の延長と言い切る方ともなると時間もお金も体力も脳内もいっぱいいっぱいである なのでリア友との交流を考慮しているレイヤーさんは意識的に緩めのスケジュールを組むようになるのだ
いつもの(リア友)メンバーが集まった 4人まとまって集まるのは年に二回決まった日だ 「元気~」 「彼氏とは続いてる?」
ここで断っておくがコスプレ活動をしていることをリア友に周知しているレイヤーさんは少数派のようである このメンバーの中にいるレイヤーさんも例外ではなかった
「卒業して来年で10年だね~」 「そだね~」 「もう30越えちゃったよ」 「彼氏はいるの?」 「そう言うあんたこそ進展あったの?」
余談であるが結婚の相手募集が20代では売り手市場であるのに対して30超えると途端に相手がいなくなるのは想像しやすいと思う 実は同様にレイヤーを続けていくのに30歳は一つの区切りでもあるのだ もともと美しさが大事なコスプレ写真 世の中に出回っているもののほとんど全てがいわゆる「加工」という名のレタッチがされている カメラマンが言うところの写真の現像とは異なり「美しさ」を「加工」するのである 例えば「肌を整える、ニキビや黒子消し」「顎のラインをシャープにする」「ほうれい線や目の小皺消し」「バストなどキャラに近づけるための体型補正」などなど上げればきりがない
ある時彼女らはあることに気がつく 「より美しくなるように加工していたのがある時期を境に単に衰えを隠すだけの加工になっている」 ことに・・・
「実は私プロポーズされたんだ」 「え~!?」 「うそ~」 「で?で?」 同級生の友達が結婚に近づいている事実の確認 見かけは昔から地味めなのにそう言えば料理は上手かったなそこがポイントなのか?(0.1秒) 話しを聞いていくと婚活サイトや周りの人にアピールしたりしたらしい
レイヤーさんは基本的にかわいいか美人である 本人たちは 「メイク落としたら無理」 とか謙遜するがそんなことはない
彼氏が出来ないと言っているレイヤーさんのほとんどが性格とか器量とか料理の腕とかではなく大抵の場合遊び過ぎ(コス)によるスケジュール調整不備で機会損失しているだけなのである
「ねえねえ」 冒頭のレイヤーさんが上目遣いで覗き込んだ 「来週か再来週にポトレしない?」 確か空いているがそもそもそちら側が忙しかったんじゃなかったのか? 「しようよ~」 「コスじゃないの?この前のシェリル良かったからあれやろうよ!確か衣装は『スターデイト』」 「今回はポトレがいいの」 「梅雨入り前で天気が読みにくいからスタジオのがよくない?」 あまりにポートレイト撮影を希望するので問いただした所
「実はプロフィール用のお写真撮ってほしいの」 「そんなのいつも写メとか撮影したレタッチ画像で良いのでは?」 「駄目駄目ちゃんとしたお写真がいいの」 「コスサイトの画像なら・・・」 「婚活サイトのなの」 「あ」
急遽計画された撮影は市営の公園で行われた 「大手の婚活サイトってどんな感じなの?」 「希望項目にチェックして該当する人を探して」 「ふんふん」 「マッチングしたあと実際に会うの」 「ということは相手もそんな感じで選ぶ訳だな」 「そうそう」 「昔は三高とかいって高身長・高学歴・高収入」 「で、女子の場合はまず年齢が壁なの」 「ま、そうなるわな」 「で、そこをクリアしてやっとプロフィール見てもらえるんだけど」 「まず写真に目がいくわな」 「その写真を撮ってほしいの」
「婚活サイトに登録している男子は仕事主体で何も他にできなかった方か恋愛に奥手なタイプかな」 「どうでしょうね」 「少なくともいつものコス写真のようではだめだよな」 「女子受けの加工も敬遠されるって婚活サイトのアドバイザーが言ってた」
かくして奇妙なポートレイト撮影が始まった 「はい!ポージング!プロ過ぎ!」 「表情作りすぎ!」 「相手のお母さん受けする感じで!」 全く普段の彼女とは真逆だ
このあと出来上がった画像を「ナチュラル」にレタッチして彼女に渡した 本当に平凡なポートレイトだがそれで良かったらしい 写真の効果があったのか相手が見つかったのかどうなのか彼女との撮影予定は以後立てられることはなかった 予定された撮影スケジュールをこなしコスサミで数枚撮影したのが彼女との最後の写真となった
「3か月後の第二土曜日か第四土日なら空いてます」 「じゃ第二で」「その次の月も予定欲しいな」 「コスサミの前にやる?」 「7月第三週で」
レイヤーさんとの撮影スケジュールを調整するのは撮影以上に大事な作業だ 直ぐに予定を押さえないと3か月くらい平気で予定取れないのは特に人気という訳ではなくてもコスに熱心なレイヤーさんなら普通のことなのだ
大体週一で日曜日にコスしているレイヤーさんを例に上げると ウイークデイは仕事の帰りに小物類の調達、衣装の材料の調達、撮影の構想、ウィッグのカット、大道具や外装衣装の造形関連、キャラメイクの練習など 土曜日はいわゆる「修羅場」という衣装縫製、既存衣装の加工調整、該当するアニメやゲームの見直しと追加小物類の練成などの最終調整 「まだ布」という自虐ネタはレイヤーでは定番化されている
このスケジュールにプライベートなスケジュールを組み込むのは初心者レイヤーでは難しい 中堅レイヤーともなるとこのサイクルに慣れてくるので更に予定を入れる事も可能なのだ 例えば同じキャラの衣装違いとか同じキャラ衣装でも合わせる相手を変えて変化をつけるなど もうお分かりのようにプライベートの入る隙が無いのは明らかである レイヤーをやっているのはヲタ活動の延長と言い切る方ともなると時間もお金も体力も脳内もいっぱいいっぱいである なのでリア友との交流を考慮しているレイヤーさんは意識的に緩めのスケジュールを組むようになるのだ
いつもの(リア友)メンバーが集まった 4人まとまって集まるのは年に二回決まった日だ 「元気~」 「彼氏とは続いてる?」
ここで断っておくがコスプレ活動をしていることをリア友に周知しているレイヤーさんは少数派のようである このメンバーの中にいるレイヤーさんも例外ではなかった
「卒業して来年で10年だね~」 「そだね~」 「もう30越えちゃったよ」 「彼氏はいるの?」 「そう言うあんたこそ進展あったの?」
余談であるが結婚の相手募集が20代では売り手市場であるのに対して30超えると途端に相手がいなくなるのは想像しやすいと思う 実は同様にレイヤーを続けていくのに30歳は一つの区切りでもあるのだ もともと美しさが大事なコスプレ写真 世の中に出回っているもののほとんど全てがいわゆる「加工」という名のレタッチがされている カメラマンが言うところの写真の現像とは異なり「美しさ」を「加工」するのである 例えば「肌を整える、ニキビや黒子消し」「顎のラインをシャープにする」「ほうれい線や目の小皺消し」「バストなどキャラに近づけるための体型補正」などなど上げればきりがない
ある時彼女らはあることに気がつく 「より美しくなるように加工していたのがある時期を境に単に衰えを隠すだけの加工になっている」 ことに・・・
「実は私プロポーズされたんだ」 「え~!?」 「うそ~」 「で?で?」 同級生の友達が結婚に近づいている事実の確認 見かけは昔から地味めなのにそう言えば料理は上手かったなそこがポイントなのか?(0.1秒) 話しを聞いていくと婚活サイトや周りの人にアピールしたりしたらしい
レイヤーさんは基本的にかわいいか美人である 本人たちは 「メイク落としたら無理」 とか謙遜するがそんなことはない
彼氏が出来ないと言っているレイヤーさんのほとんどが性格とか器量とか料理の腕とかではなく大抵の場合遊び過ぎ(コス)によるスケジュール調整不備で機会損失しているだけなのである
「ねえねえ」 冒頭のレイヤーさんが上目遣いで覗き込んだ 「来週か再来週にポトレしない?」 確か空いているがそもそもそちら側が忙しかったんじゃなかったのか? 「しようよ~」 「コスじゃないの?この前のシェリル良かったからあれやろうよ!確か衣装は『スターデイト』」 「今回はポトレがいいの」 「梅雨入り前で天気が読みにくいからスタジオのがよくない?」 あまりにポートレイト撮影を希望するので問いただした所
「実はプロフィール用のお写真撮ってほしいの」 「そんなのいつも写メとか撮影したレタッチ画像で良いのでは?」 「駄目駄目ちゃんとしたお写真がいいの」 「コスサイトの画像なら・・・」 「婚活サイトのなの」 「あ」
急遽計画された撮影は市営の公園で行われた 「大手の婚活サイトってどんな感じなの?」 「希望項目にチェックして該当する人を探して」 「ふんふん」 「マッチングしたあと実際に会うの」 「ということは相手もそんな感じで選ぶ訳だな」 「そうそう」 「昔は三高とかいって高身長・高学歴・高収入」 「で、女子の場合はまず年齢が壁なの」 「ま、そうなるわな」 「で、そこをクリアしてやっとプロフィール見てもらえるんだけど」 「まず写真に目がいくわな」 「その写真を撮ってほしいの」
「婚活サイトに登録している男子は仕事主体で何も他にできなかった方か恋愛に奥手なタイプかな」 「どうでしょうね」 「少なくともいつものコス写真のようではだめだよな」 「女子受けの加工も敬遠されるって婚活サイトのアドバイザーが言ってた」
かくして奇妙なポートレイト撮影が始まった 「はい!ポージング!プロ過ぎ!」 「表情作りすぎ!」 「相手のお母さん受けする感じで!」 全く普段の彼女とは真逆だ
このあと出来上がった画像を「ナチュラル」にレタッチして彼女に渡した 本当に平凡なポートレイトだがそれで良かったらしい 写真の効果があったのか相手が見つかったのかどうなのか彼女との撮影予定は以後立てられることはなかった 予定された撮影スケジュールをこなしコスサミで数枚撮影したのが彼女との最後の写真となった
「3か月後の第二土曜日か第四土日なら空いてます」 「じゃ第二で」「その次の月も予定欲しいな」 「コスサミの前にやる?」 「7月第三週で」
レイヤーさんとの撮影スケジュールを調整するのは撮影以上に大事な作業だ 直ぐに予定を押さえないと3か月くらい平気で予定取れないのは特に人気という訳ではなくてもコスに熱心なレイヤーさんなら普通のことなのだ
大体週一で日曜日にコスしているレイヤーさんを例に上げると ウイークデイは仕事の帰りに小物類の調達、衣装の材料の調達、撮影の構想、ウィッグのカット、大道具や外装衣装の造形関連、キャラメイクの練習など 土曜日はいわゆる「修羅場」という衣装縫製、既存衣装の加工調整、該当するアニメやゲームの見直しと追加小物類の練成などの最終調整 「まだ布」という自虐ネタはレイヤーでは定番化されている
このスケジュールにプライベートなスケジュールを組み込むのは初心者レイヤーでは難しい 中堅レイヤーともなるとこのサイクルに慣れてくるので更に予定を入れる事も可能なのだ 例えば同じキャラの衣装違いとか同じキャラ衣装でも合わせる相手を変えて変化をつけるなど もうお分かりのようにプライベートの入る隙が無いのは明らかである レイヤーをやっているのはヲタ活動の延長と言い切る方ともなると時間もお金も体力も脳内もいっぱいいっぱいである なのでリア友との交流を考慮しているレイヤーさんは意識的に緩めのスケジュールを組むようになるのだ
いつもの(リア友)メンバーが集まった 4人まとまって集まるのは年に二回決まった日だ 「元気~」 「彼氏とは続いてる?」
ここで断っておくがコスプレ活動をしていることをリア友に周知しているレイヤーさんは少数派のようである このメンバーの中にいるレイヤーさんも例外ではなかった
「卒業して来年で10年だね~」 「そだね~」 「もう30越えちゃったよ」 「彼氏はいるの?」 「そう言うあんたこそ進展あったの?」
余談であるが結婚の相手募集が20代では売り手市場であるのに対して30超えると途端に相手がいなくなるのは想像しやすいと思う 実は同様にレイヤーを続けていくのに30歳は一つの区切りでもあるのだ もともと美しさが大事なコスプレ写真 世の中に出回っているもののほとんど全てがいわゆる「加工」という名のレタッチがされている カメラマンが言うところの写真の現像とは異なり「美しさ」を「加工」するのである 例えば「肌を整える、ニキビや黒子消し」「顎のラインをシャープにする」「ほうれい線や目の小皺消し」「バストなどキャラに近づけるための体型補正」などなど上げればきりがない
ある時彼女らはあることに気がつく 「より美しくなるように加工していたのがある時期を境に単に衰えを隠すだけの加工になっている」 ことに・・・
「実は私プロポーズされたんだ」 「え~!?」 「うそ~」 「で?で?」 同級生の友達が結婚に近づいている事実の確認 見かけは昔から地味めなのにそう言えば料理は上手かったなそこがポイントなのか?(0.1秒) 話しを聞いていくと婚活サイトや周りの人にアピールしたりしたらしい
レイヤーさんは基本的にかわいいか美人である 本人たちは 「メイク落としたら無理」 とか謙遜するがそんなことはない
彼氏が出来ないと言っているレイヤーさんのほとんどが性格とか器量とか料理の腕とかではなく大抵の場合遊び過ぎ(コス)によるスケジュール調整不備で機会損失しているだけなのである
「ねえねえ」 冒頭のレイヤーさんが上目遣いで覗き込んだ 「来週か再来週にポトレしない?」 確か空いているがそもそもそちら側が忙しかったんじゃなかったのか? 「しようよ~」 「コスじゃないの?この前のシェリル良かったからあれやろうよ!確か衣装は『スターデイト』」 「今回はポトレがいいの」 「梅雨入り前で天気が読みにくいからスタジオのがよくない?」 あまりにポートレイト撮影を希望するので問いただした所
「実はプロフィール用のお写真撮ってほしいの」 「そんなのいつも写メとか撮影したレタッチ画像で良いのでは?」 「駄目駄目ちゃんとしたお写真がいいの」 「コスサイトの画像なら・・・」 「婚活サイトのなの」 「あ」
急遽計画された撮影は市営の公園で行われた 「大手の婚活サイトってどんな感じなの?」 「希望項目にチェックして該当する人を探して」 「ふんふん」 「マッチングしたあと実際に会うの」 「ということは相手もそんな感じで選ぶ訳だな」 「そうそう」 「昔は三高とかいって高身長・高学歴・高収入」 「で、女子の場合はまず年齢が壁なの」 「ま、そうなるわな」 「で、そこをクリアしてやっとプロフィール見てもらえるんだけど」 「まず写真に目がいくわな」 「その写真を撮ってほしいの」
「婚活サイトに登録している男子は仕事主体で何も他にできなかった方か恋愛に奥手なタイプかな」 「どうでしょうね」 「少なくともいつものコス写真のようではだめだよな」 「女子受けの加工も敬遠されるって婚活サイトのアドバイザーが言ってた」
かくして奇妙なポートレイト撮影が始まった 「はい!ポージング!プロ過ぎ!」 「表情作りすぎ!」 「相手のお母さん受けする感じで!」 全く普段の彼女とは真逆だ
このあと出来上がった画像を「ナチュラル」にレタッチして彼女に渡した 本当に平凡なポートレイトだがそれで良かったらしい 写真の効果があったのか相手が見つかったのかどうなのか彼女との撮影予定は以後立てられることはなかった 予定された撮影スケジュールをこなしコスサミで数枚撮影したのが彼女との最後の写真となった