コアラモード.の2人が独立してから初めて自分たちで作り上げたアルバム「unsent ripple」。先月18日の発売からもうすぐひと月。今回は自分たちで形にした作品。ジャケットにも、そんな2人の気持ちや考えが形にできてたらいいなと思っています。
ウチまで来てくれた2人と、お茶を飲みながら数時間。あれこれ脱線しつつ話す中でひっかかったのが、「なんとなく出せずにいた手紙みたいな作品」というフレーズ。あとで正式タイトルになった「送れずにいた波紋」という言葉、そしてレーベルから離れて自分たちで「作る」という話をしているうちに、「いっそほんとに手紙みたいなジャケットを自分たちで作ってみる?」という流れに。
その時に思ったこと。思いの外悩んだ気持ちも、言い出せなかった考えも、目には見えないことが多い。伝えるには、もう伝わることを願って動くしかない。だから一度、ディスクや歌詞カードやいろいろを自分たちで封筒に詰め込んで、封をして、最後にハンコを押して形にする。それがどう伝わるかはわからないけれど、その行為の中でただの品物に気持ちが乗るのでは、という考え。こう書くとなんか怪しい商売でも始めた感じがするかもしれないけれど(笑)、普段わたしたちの手に届くものは、見えないところでいくつもの過程を経て出来上がるもの。それぞれの過程で誰かが汗をかいている訳で、そのひとつひとつをパッケージの中とはいえ体験しておくのは、これからまた誰かに委ねるにしても、いい機会だったかなと。普段目にするプラケースの完成品とはずいぶん手間も違ったはずで、その気持ちの幾らかはファンのみなさんにも伝わっているはず……ですよね?
デザインの話。まず最初に思いついたのが、水の波紋をモチーフにしたステッカーを封筒に貼るアイデア。そこから「少し大人の」コアラモード.を見せたいという方向へ。コンテンポラリーアートや油絵風な表現を取り入れ、ジャケットにはコアラあり、限定盤の封筒ステッカーはあえてコアラなし。そういった構成をラフで見せながら、一つずつ意見をもらって固めていった流れ。
歌詞カードも最初はバラバラのカード案もありましたが、手紙って折りたたんだものを開く時のドキドキ感が良くて、十字折りの一枚の紙に。表面はルピナスの流れる川か海のような景色の中、大きな距離を隔てて浮かぶ2匹のコアラ。時間の長さや思いの深さを込めた、少し重めの色使い。その折を開くと、中面には各曲のイメージをあんにゅちゃんに描いてもらったイラストとともに、明るい歌詞がキラキラと散りばめられた世界。内省的な曲もある中で、この内側と外側の明暗のコントラストが「少し大人」な印象を生み出した核心。アンビティオのイラストはえらく悩ませてしまって申し訳なかったけれど、作品の印象をぐっと深めてくれました。このイラストたちはその後グッズにも広がっていきましたしね。
CDディスクのイラストは、2回目に会った時に仮で封筒に貼り付けて見せた元のものです。改めて見比べると、デビューの頃の2人みたいで、最後にこれを使うことを決めました。音楽という時間芸術を紙の上で表現する上で、対比は大事な軸。大人/子供、明/暗、距離や時間——そういったテーマをいくつかのパーツで表現した構成。
ジャケットは限定盤での比較になりますが、中に入ってる紙ジャケットは少し黄色っぽい紙で、外の封筒が白っぽいのも長く出せなくて少し黄ばんだジャケットを入れて出したから、という設定で選んでたりもします。そして限定盤の封筒の裏面は、デザインなしの真っ白なまま。本当にここに宛名を書いて切手を貼って、誰かに出せたらという気持ちからそうしたんですが、そのうちまず自分で友達に送ってみようと思っています。そんな感じで、いろいろと大半たわいのない話を2人としながらも、そこから紐解いて形にしていったんですが、出来上がりに2人とも喜んでくれてよかったです。でも実のところ2人が考えてくれたことや楽曲そのものを変換してるだけなんですけどね。細部の話はまだまだあありますが、時にはジャケってそんなことも考えて作ってるんだな、って見ながら楽曲を楽しんでもらえたら嬉しいです。
コアラモード.の2人が独立してから初めて自分たちで作り上げたアルバム「unsent ripple」。先月18日の発売からもうすぐひと月。今回は自分たちで形にした作品。ジャケットにも、そんな2人の気持ちや考えが形にできてたらいいなと思っています。
ウチまで来てくれた2人と、お茶を飲みながら数時間。あれこれ脱線しつつ話す中でひっかかったのが、「なんとなく出せずにいた手紙みたいな作品」というフレーズ。あとで正式タイトルになった「送れずにいた波紋」という言葉、そしてレーベルから離れて自分たちで「作る」という話をしているうちに、「いっそほんとに手紙みたいなジャケットを自分たちで作ってみる?」という流れに。
その時に思ったこと。思いの外悩んだ気持ちも、言い出せなかった考えも、目には見えないことが多い。伝えるには、もう伝わることを願って動くしかない。だから一度、ディスクや歌詞カードやいろいろを自分たちで封筒に詰め込んで、封をして、最後にハンコを押して形にする。それがどう伝わるかはわからないけれど、その行為の中でただの品物に気持ちが乗るのでは、という考え。こう書くとなんか怪しい商売でも始めた感じがするかもしれないけれど(笑)、普段わたしたちの手に届くものは、見えないところでいくつもの過程を経て出来上がるもの。それぞれの過程で誰かが汗をかいている訳で、そのひとつひとつをパッケージの中とはいえ体験しておくのは、これからまた誰かに委ねるにしても、いい機会だったかなと。普段目にするプラケースの完成品とはずいぶん手間も違ったはずで、その気持ちの幾らかはファンのみなさんにも伝わっているはず……ですよね?
デザインの話。まず最初に思いついたのが、水の波紋をモチーフにしたステッカーを封筒に貼るアイデア。そこから「少し大人の」コアラモード.を見せたいという方向へ。コンテンポラリーアートや油絵風な表現を取り入れ、ジャケットにはコアラあり、限定盤の封筒ステッカーはあえてコアラなし。そういった構成をラフで見せながら、一つずつ意見をもらって固めていった流れ。
歌詞カードも最初はバラバラのカード案もありましたが、手紙って折りたたんだものを開く時のドキドキ感が良くて、十字折りの一枚の紙に。表面はルピナスの流れる川か海のような景色の中、大きな距離を隔てて浮かぶ2匹のコアラ。時間の長さや思いの深さを込めた、少し重めの色使い。その折を開くと、中面には各曲のイメージをあんにゅちゃんに描いてもらったイラストとともに、明るい歌詞がキラキラと散りばめられた世界。内省的な曲もある中で、この内側と外側の明暗のコントラストが「少し大人」な印象を生み出した核心。アンビティオのイラストはえらく悩ませてしまって申し訳なかったけれど、作品の印象をぐっと深めてくれました。このイラストたちはその後グッズにも広がっていきましたしね。
CDディスクのイラストは、2回目に会った時に仮で封筒に貼り付けて見せた元のものです。改めて見比べると、デビューの頃の2人みたいで、最後にこれを使うことを決めました。音楽という時間芸術を紙の上で表現する上で、対比は大事な軸。大人/子供、明/暗、距離や時間——そういったテーマをいくつかのパーツで表現した構成。
ジャケットは限定盤での比較になりますが、中に入ってる紙ジャケットは少し黄色っぽい紙で、外の封筒が白っぽいのも長く出せなくて少し黄ばんだジャケットを入れて出したから、という設定で選んでたりもします。そして限定盤の封筒の裏面は、デザインなしの真っ白なまま。本当にここに宛名を書いて切手を貼って、誰かに出せたらという気持ちからそうしたんですが、そのうちまず自分で友達に送ってみようと思っています。そんな感じで、いろいろと大半たわいのない話を2人としながらも、そこから紐解いて形にしていったんですが、出来上がりに2人とも喜んでくれてよかったです。でも実のところ2人が考えてくれたことや楽曲そのものを変換してるだけなんですけどね。細部の話はまだまだあありますが、時にはジャケってそんなことも考えて作ってるんだな、って見ながら楽曲を楽しんでもらえたら嬉しいです。
コアラモード.の2人が独立してから初めて自分たちで作り上げたアルバム「unsent ripple」。先月18日の発売からもうすぐひと月。今回は自分たちで形にした作品。ジャケットにも、そんな2人の気持ちや考えが形にできてたらいいなと思っています。
ウチまで来てくれた2人と、お茶を飲みながら数時間。あれこれ脱線しつつ話す中でひっかかったのが、「なんとなく出せずにいた手紙みたいな作品」というフレーズ。あとで正式タイトルになった「送れずにいた波紋」という言葉、そしてレーベルから離れて自分たちで「作る」という話をしているうちに、「いっそほんとに手紙みたいなジャケットを自分たちで作ってみる?」という流れに。
その時に思ったこと。思いの外悩んだ気持ちも、言い出せなかった考えも、目には見えないことが多い。伝えるには、もう伝わることを願って動くしかない。だから一度、ディスクや歌詞カードやいろいろを自分たちで封筒に詰め込んで、封をして、最後にハンコを押して形にする。それがどう伝わるかはわからないけれど、その行為の中でただの品物に気持ちが乗るのでは、という考え。こう書くとなんか怪しい商売でも始めた感じがするかもしれないけれど(笑)、普段わたしたちの手に届くものは、見えないところでいくつもの過程を経て出来上がるもの。それぞれの過程で誰かが汗をかいている訳で、そのひとつひとつをパッケージの中とはいえ体験しておくのは、これからまた誰かに委ねるにしても、いい機会だったかなと。普段目にするプラケースの完成品とはずいぶん手間も違ったはずで、その気持ちの幾らかはファンのみなさんにも伝わっているはず……ですよね?
デザインの話。まず最初に思いついたのが、水の波紋をモチーフにしたステッカーを封筒に貼るアイデア。そこから「少し大人の」コアラモード.を見せたいという方向へ。コンテンポラリーアートや油絵風な表現を取り入れ、ジャケットにはコアラあり、限定盤の封筒ステッカーはあえてコアラなし。そういった構成をラフで見せながら、一つずつ意見をもらって固めていった流れ。
歌詞カードも最初はバラバラのカード案もありましたが、手紙って折りたたんだものを開く時のドキドキ感が良くて、十字折りの一枚の紙に。表面はルピナスの流れる川か海のような景色の中、大きな距離を隔てて浮かぶ2匹のコアラ。時間の長さや思いの深さを込めた、少し重めの色使い。その折を開くと、中面には各曲のイメージをあんにゅちゃんに描いてもらったイラストとともに、明るい歌詞がキラキラと散りばめられた世界。内省的な曲もある中で、この内側と外側の明暗のコントラストが「少し大人」な印象を生み出した核心。アンビティオのイラストはえらく悩ませてしまって申し訳なかったけれど、作品の印象をぐっと深めてくれました。このイラストたちはその後グッズにも広がっていきましたしね。
CDディスクのイラストは、2回目に会った時に仮で封筒に貼り付けて見せた元のものです。改めて見比べると、デビューの頃の2人みたいで、最後にこれを使うことを決めました。音楽という時間芸術を紙の上で表現する上で、対比は大事な軸。大人/子供、明/暗、距離や時間——そういったテーマをいくつかのパーツで表現した構成。
ジャケットは限定盤での比較になりますが、中に入ってる紙ジャケットは少し黄色っぽい紙で、外の封筒が白っぽいのも長く出せなくて少し黄ばんだジャケットを入れて出したから、という設定で選んでたりもします。そして限定盤の封筒の裏面は、デザインなしの真っ白なまま。本当にここに宛名を書いて切手を貼って、誰かに出せたらという気持ちからそうしたんですが、そのうちまず自分で友達に送ってみようと思っています。そんな感じで、いろいろと大半たわいのない話を2人としながらも、そこから紐解いて形にしていったんですが、出来上がりに2人とも喜んでくれてよかったです。でも実のところ2人が考えてくれたことや楽曲そのものを変換してるだけなんですけどね。細部の話はまだまだあありますが、時にはジャケってそんなことも考えて作ってるんだな、って見ながら楽曲を楽しんでもらえたら嬉しいです。